肝臓修復のメカニズム|牡蠣肉エキス・オイスター
☆亜鉛は肝細胞の合成能を促進させる☆
タンパク質は、アミノ酸とアミノ酸が鎖のように長く結合してできたもので、食品では、肉・卵・乳製品など比較的多く含まれています。
私たちが肉を食べると、肉に含まれるたんぱく質は胃腸で消化され、長い鎖がバラバラになるように一つ一つのアミノ酸にまで細かく分解されます。
そして腸で吸収されたアミノ酸は、肝臓の細胞に運ばれ、再びアミノ酸どうしが結合し、鎖のように長くなり、その人特有のたんぱく質として生まれ変わります。
このタンパク質が肝細胞の壊れた部分を修復します。
ところで、体の中でタンパク質が作られるとき、一つ一つのアミノ酸は、DNAの中にある遺伝情報に基づいた順番で正確に結合されます。
つまり、一つ一つのアミノ酸がタンパク合成のための鋳型に入り込み、その後アミノ酸どうしが結合してタンパク質となります。
このタンパク合成のための鋳型を、mRNA(メッセンジャーRNA)と言います。
ところで鋳型(mRNA)を合成する酵素をポリメラーゼと言いますが、この酵素の中心(エンジン部分)は、微量ミネラルの亜鉛で構成されています。ですから、亜鉛が不足するとタンパク質を作る鋳型(mRNA)の合成量が減少し、その結果、作られるタンパク質の量も減少します。
壊された肝細胞膜はタンパク質でできています。
ですから、肝細胞修復するためには、タンパク質を作る働きが促進させ、傷ついた部分をそのタンパク質でふさぐことが必要です。
この時、亜鉛・マンガンなどが充分にあるとタンパク質は円滑に合成され、肝細胞は順調に修復または再生されます。
しかし亜鉛が不足すると、肝細胞が壊れてできた空洞に肝線維がはびこり、肝硬変へと悪化する場合があります。
食事療法としての、亜鉛をはじめとする微量ミネラル補給は、タンパク質を作る働きを促進し、肝線維の増加を抑制するため、その重要性がさらに指摘されています。
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